北京旅行 (2002/06/16 - 2002/06/19) 1日目

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(→6月17日

6月16日

 今日からの北京旅行に興奮してか寝つかれず、睡眠不足のまま出発。新宿でNEXに乗り換える。 さっそく今回の目的の一つ、無線LAN接続をする。グリーン車はかなりリッチな気分を味わえる。 それなりの料金をとるだけのことはある。 ※2002FIFAワールドカップ開催中の試験的なもの。

 成田空港で待ち合わせ。W杯のせいだろうか、かなりの混雑だが、すんなりと搭乗手続きをすませる。 飛行機は予定時刻の10:40よりもかなり遅れて11:25ごろ離陸。そして3時間後、北京首都国際空港に到着。 タクシーの客引きをふり切って、出迎えのスタッフと合流する。 案内の女性、今年北京師範大学を卒業したばかりというが、なかなかの日本語である。 荷物を積みワゴン車で市内へ向かう。今日の北京は日差しもそれなりで、かなり暑い

 今日からの宿、王府井にある王府飯店にチェックイン。ペニンシュラ系の五ツ星ホテル。 一階と地階には高級ブランド店が並ぶ。個人旅行ではまず利用することはないだろう……
 まずはフロントで両替。コインがあったほうがいいのかと思い、小銭を混ぜてと言うと、不振な顔をされながらも、 1角銭50枚の棒金(コインを縦に積んで紙などで巻いた状態のこと)をくれた。
 中国の貨幣単位は「元」は有名であるが、その10分の1が「角」、またその10分の1が「分」。 通常「人民元(RenMinBi)」と呼ばれ、商品のタグなどには「RMB」と書かれていることが多い。 ちなみに「元(yuan2)」は本来「圓」と書く。つまり日本の「円」や韓国の「ウォン」と同じ。 日本円は「日元」、ドルは「美元」(アメリカの元)という。
 今回は移動が限定されていることもあり、ホテルでしか両替をしなかった。1元以下の端数は切り捨てられた。 土産物屋や商店などでの実際の買物では、コインはあまり使う機会がなかった。お釣りとしてもほとんど札で返ってきた。 短期の観光者でいる分には最初に細かいコインまで両替することもなく、1元札まで持っていればいいのだろう。 ただし、1元以下の小銭が不要というわけでなく、有料トイレに行くときなどは小銭が必要。 また買物時、特に新100元札はよく確かめていた。情報によると偽札が出回っているらしい。


中央奥は王府飯店の地下一階レストラン。朝食バイキングはここで。

 市内観光へ出かける前に、今晩観劇予定の京劇のチケットを受け取る手はずになっている現地代理店へ電話。 呼び出せど電話が繋がらなかったが、5回目くらいにようやく繋がった。 しかし電話に出た女性の中国語を何とか聞き取ると、唯一日本語がわかる王さんは「休息」(おやすみ)だという。 いったいどうなっているのやら、いきなりのトラブルである。
 その女性が英語も今ひとつ通じないので、一度電話を切ってから、フロントに行き、一人だけ日本語がわかる スタッフに助けてもらうことにするが、またなかなか代理店に電話が繋がらない。出ませんよ、といわれるのを なんとかすがりにすがって電話をかけ続けてもらう。代理店の本店の番号まで調べてもらい電話をかけてくれるが、 どうも王さんのことはわからないようだ。最初に繋がったときに、王さんの携帯電話の番号を聞いておくべきであった。 結局ホテルのスタッフには、また後でかけてみろとの「ありがたい」助言をもらい、とりあえず出かけることにする。 いきなりの中国ショックである。

 まずはタクシーを拾う。北京市内のタクシーは初乗り10元。その後は車種によって1.2元/Km、1.6元/Km、2元/Kmがある。 1.2元の車は空調がきいていないことが多いが、市内を走って最高でも22元(約350円)しか払わなかった。 結局2元の車には乗らなかった。
 安いタクシーはだいたいシトロエンZXかワーゲンサンタナ。夏利(シャレード)も結構走っている。 2002年2月のニュースによると夏利はだいたい4万元弱(約63万円)で買えるようだ。


典型的なタクシー。                景山公園より。
                            故宮の広さは明日あらためて実感することになる。

 景山公園へ。丘に登り故宮を北側から望む。これは一見の価値がある。
 入り口付近には輪タクのおじちゃんが胡同と書いたパンフレットを見せながら、しきりに客引きをしている。 どこまでもついてくる。王府井に帰るんだというと、そこまで行くからと言う。 中国のみなさんの商魂はかなりたくましい。 しかし逆にあまりのしつこさに閉口して、素直に乗る気にはなれない。
 タクシーを拾い、東方広場まで。建物を通り抜け、王府井のメインストリートへ。ここは歩行者天国になっている。 とりあえず公衆電話で電話をかけるために、電話カードを買わねばならない。 道に立っていた警官っぽいお兄さんに売り場を教えてもらい、卸し売りのお店のような百貨店でテレカをゲット。 100元のカードが58元、かなりの激安。公衆電話からさっそく電話すると、今度は王さん本人に繋がった。 どうやらさきほど聞いた「休息」は、休みではなく休憩という意味だったようだ。(中国語では同じ言葉) 今日はこの後北京ダックを食べる予定にしていたので、レストランにチケットを届けてもらう手筈を整えて電話を切った。


北京ダックの老舗「全聚徳[火考]鴨店」へ。 北京市内の代表的公衆電話ボックス。
アヒルの人形がかわいい。            テレカはICカードになっている。

 油に負けそうになりながら北京ダックに舌鼓を打っているところにチケットが届き、 すこし遅れて長安大劇院へ。 最前のテーブル席でお茶、菓子付。 聞いていたはなしでは2時間くらいということだったのだが、いつまでも続きそうな勢いで、 いったいいつまでやるんだと思い、勝手にそばに座っていた中国人の小母ちゃんが 「私はわかるけど、あんたたち聞いてもわかんないでしょう」話しかけてきたときにいったいいつまであるんですか? と聞いたらあと一つで30分くらいよ、と言われ安心する。 京劇学校の特別記念公演だったらしく、終演したら10時半である。3時間もたっぷりと京劇をタンノウすることに。


スピード感あふれる立ち回り。 (↑動画あり)  「画龍点睛」のワンシーン。


字幕付。

 スーベニアショップがもう閉まっていたので、みやげ物はあらためて買いに来ることにし、タクシーでホテルに戻る。 部屋で明日以降の打ち合わせをして、解散。
 その後海外初モバイル接続テスト。あまりにもあっけなく繋がり、良かったような、物足りないような↓

海外モバイル事始

 さて、今回の旅の目的の一つ、海外からのモバイル接続実験である。 事前に王府飯店ではそのまま繋げば問題なく接続できるとの 情報を得ていたため、 準備したのは、
・電源コンセント形状変換アダプタ「サスコム
・海外対応モデム「CyQ've FMC-561
・海外ローミング接続ソフト「GRIC
 このソフトでは20円/分のローミング接続料金がかかるが、ほかの安いローミングは中国からの接続に対応していないため、この選択となった。 今後海外からの接続を試してみようと思っているならば、下記のサイトを参考が参考になるだろう。
ニフティの海外接続解説
・地球の歩き方の師妹サイト地球のつなぎ方

 このホテルでの市内通話外線発信番号の9を頭につけ、ソフトに登録されているアクセスポイントへ発信。 最高でも28K程度しか出なかったが、メールチェックと多少のブラウズには差し支えない。 時につながりにくいこともあったが、何箇所かのアクセスポイントが登録されているので、 接続先を変えることで問題を回避できた。ちなみに3日間の接続で通信にかかった市内通話代は9元。


壁面にコンセントとモジュラージャックあり。机の下なのでケーブルの取り回しも楽チン。
さすが高級ホテル。

(→6月17日


FE-S Redundant