2004年8月22日(日)

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グリンデルワルト

明け方目が覚めたらすごい汗で服を着替えるが、体のだるさは軽減していた。汗をかいて風邪が治ってきたようだ。ひとまず安心。昨日とは変わってすっきりとした気分で朝食。
ユングフラウヨッホへ向かうべく。一度グルントまで鉄道に乗る。このあたりを走っているヴェンゲンアルプ鉄道(WAB)、線路通常2本のレールの中央にもう一本ギザギザのレールが敷いてあり、列車はこれに歯車を引っ掛けて急勾配を登って行く。「アプト式」と呼ばれる仕組みである。
グルントからロープウェイで標高2239mのメンリッヒェンまで、ゴンドラに揺られて30分で1200mほど上る。ここでは、グリンデルワルトからは見えなかった、メンヒ、ユングフラウほか、連なる山々を360度のパノラマで一望するすることができる。そして、常に正面にアイガー、メンヒ、ユングフラウを望みつつ、 1時間半ほどのハイキングコースを下って行き、クライネシャイデックへと向かう。ここはグリンデルワルトと、ラウターブルンネンからそれぞれ登ってくる列車が到着する駅であり、ユングフラウヨッホへ向かうユングフラウ鉄道の始発駅でもある。
クライネシャイデックで山を眺めつつ、持ってきたパンとチーズで昼食。一匹の不良ヤギが徘徊しており、同じように弁当を広げていた人々が襲撃に遭っていたが、我々はなんとか難を逃れたのだった。
そしていよいよ「トップオブヨーロッパ」へ。途中3駅、下りの車両との行き違いのため 5分ずつ停車するのだが、駅それぞれに展望窓が設置されており、山を少しずつ登っていっているのを実感できる。標高3000mともなればさすがに空気が薄い。景色に向かって走ると体に負担をかけるので、車掌さんは日本語で「ユックリ〜」と親切にも言ってくれる。ちなみに車内放送にはヨーロッパ各言語のほか、日中韓のアジア対応もあった。
そしていよいよ電車は3454mまでの終点、ユングフラウヨッホに到着。階段をちょっと登ると息が切れてしまうくらい空気が薄い。(あるいは単なる体力不足?)まず外の雪原に出る。万年雪の照り返しがひどく、目を開けていられない。それから氷の宮殿という床も壁も全部氷で覆われた洞窟を見学。最後にスフィンクス展望台に登り、ユングフラウを堪能。日本へ葉書を書いて投函した。
帰りはまっすぐ鉄道で、クライネシャイデック経由グリンデルワルトに戻る。レストラン「オーバーラント」でTagesteller(本日の料理)を注文、久しぶりに野菜たくさんでけっこう美味しかったが、ちょっと食べ過ぎてしまった。少しお土産を買って宿に戻った。
広々とした車内 チューリヒ駅構内。
チューリヒ市内。トロリーバスが走る。

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